A お正月はどうだった? 初参りへは行ったの。
B 熱田神宮へ。おみくじが中吉だったけど、次点だしいいかな、みたいな。
A 待って。熱田神宮は凶がなく、大吉、吉、中吉、小吉、末吉の順だよ。
B 中吉は吉の下!
A 社寺によって違うんだ。山口県にあるおみくじ製造会社の女子道社(じょしどうしゃ)は、大吉、中吉、吉……の順にしている。同社では、全国の社寺にあるおみくじの6割強を納めているとか。
B 思い返せば、島根県の出雲大社のは、そもそもくじに吉凶がなかったな。いろいろなんだね。
A おみくじは、平安時代に天台宗比叡山の元三(がんざん)大師が、人間の運勢、吉凶を五言絶句の漢詩百首に詠んだものが基になっている。
B それで、ふつうは百番まであるんだ。
A 大師のくじは、大吉、吉、半吉、末小吉、末吉、凶がある。100本中大吉が16本、凶は30本。
B 3割も凶なの。
A 配分も社寺によって違う。もっとも、熱田神宮では、吉凶よりも内容を熟読してと言っている。
B 神社によって違うなんて、神様も思いの外おおらかだね。来年はほかの所へ行ってみようかな。
A 豊川稲荷あたりはどうだろう。「元三大師御鬮(みくじ)諸鈔(しょしょう)」にちなんだくじで、漢詩の勉強になるかも。
B 大凶を引いて、五言「絶句」したりして。
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